~第125回 読書会開催記録 ~

本日の読書会の開催記録です!
だいたい4人参加者+主催メンバーくらいが一番深く話せる気がしますね(笑)

1.知覚力を磨く

「鋭いね!」とよく言われる人は物事をどう観ているのでしょうか。一目では決して「見えないもの」を観る力がある人とは?

メトロポリタン美術館やボストン美術館で活躍し、イェール大やハーバード大で学んだ著者が明かす、知覚力トレーニングの本です。多くの写真付きで、遊びながら読めます。

本書のテーマでもある「知覚」これは単純に、物事を「純粋に見る」機会が減ると、人間の知覚力は低下します。どんなに高い思考力を持っていても、最初につかんだ知覚が著しく貧弱だったり、歪んでいたりすれば、正しい知覚力は磨かれません。五感を集中させて対象を観察するとき、人間は「見えないもの」を観ます。人間の脳には「眼で見えていないもの」を補いながら観ようとする機能(マインドアイ)があります。分かりやすいのは、1つの絵から複数の対象が見えるようなトリックアートですね。

「知覚とは、周囲を取り巻く世界の情報を、既存の知識と統合しながら解釈すること」だそうです。これを磨くやり方があります。

~知覚を磨く方策~
1.「知識」を増やす。
2.「他者」の知覚を取り入れる。
3.知覚の「根拠」を問う。
4.見方を変える。


2.人は皮膚から癒される

悲しい時や、困難に打ちのめされているような時、ただそばに友人や恋人がいてくれるだけで気がラクになった経験は誰しもあると思います。本書のテーマでもある「皮膚」。実は皮膚は、直接触れ合っていなくても親密な人が近くにいるだけで相手を感じ、治癒力を発揮することがわかっています。今、認知症ケアとしても注目されている「ユマニチュードの手法」という療法においても、患者に「寄りそい、見つめ、話す」行為が、直接触れることと同じように重要視され、病状の改善に大きな効果を上げているようです。


本書では、直接触れ合うことや、そばに寄りそうといった、親しい人との触れ合いや関わりが、いかに病気やストレスを軽減し、生きづらさや抑うつを防ぎ、幸福感を高め、元気に過ごすことができるのかということが書かれています。また、本書で書かれている内容で意外だったのが、相手を癒してあげようとするマッサージなどの触れる行為が、実は自分を癒すことにつながるということです。


触れることにより互いの脳内ではオキシトシンというリラックスをもたらし、ストレスを癒す働きをするホルモンが分泌されるのですが、その分泌量をを比較すると、マッサージの受け手よりも施術側のほうが多く分泌されていたといいます。


つまり、「相手を癒すことで自分が癒される」いわゆるギブの精神です。これは原因不明の不調やストレスに悩まされ続ける現代人にとって、癒しを取り戻す大きなヒントになるのではないかと言われています。



3.出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

※ 実録です

夫に別れを告げ家を飛び出した後、宿無し生活を始め、どん底人生を過ごしていた書店員・花田菜々子さん(本名)。仕事も上手くいかず絶望的な毎日を送るなかふと、「もっと知らない世界を知りたい!広い世界に出て新しい自分なり元気になりたい」。そんな彼女ふと始めたのは出会い系サイト「X」。いわゆる異性と出会うためだけのサイトではなく、交流したい人が登録するサイトだったようです。またプロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめします」

実際に出会った人達は魑魅魍魎。体目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家等。自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介するなかで、仕事よりも充実した何かを見つけていく、、といったストーリーです。



コロナウイルスがまた流行ってきたので、開催回数は減るかもしれませんが、開催できそうなタイミングにぜひ参加して頂ければと思います!

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