~1/12 読書会開催記録~

毎回言ってるかもしれないですけど、そろそろ人数的に毎回カフェで開催するのは限界がでてきましたね…(笑)
どっかオススメの会場あったら教えていただきたいです泣


令和2年も安定して開催できるようにしていきますので、よろしくお願いします。


今回紹介された本になります!!📚



1.料理の四面体 著: 玉村 豊男

皆様は「自炊」されますか??私はしないです(笑)


本書はあくまで料理のレシピ本ではありません。よって読んだからといってその日の自炊した料理がプロレベル!なんてことは起きないです(笑)



本書を簡潔に言うならば、「料理」ということに関する理論を述べた本です。鍋やフライパンなどの調理道具や調味料の違いはありますが、料理をいうものは基本的に、「空気」「水」「油」の三位が「火」や「熱」を介在することによって素材を加工することなのだといいます。この理論を徹底的に追求している料理が、「天ぷら」です。ゆえに天ぷらは、「完璧に完成された料理」と言われています。




この理論に基づき、世界中のさまざまな料理の「本質」を開設してくれます。冒頭部便にあった、「アルジェリア式の羊肉シチュー」が、「コトゥレット・ド・ムトン・ボンパドゥール」に変換され、さらに「ブフ・プルギニョン」から「豚肉の生姜焼き」にまで進化する過程は呆れるくらい面白いです(ここで出た横文字の大半の意味は分からないと思いますのでぜひ一度手に取ってみて下さい(笑))




それぞれの皿の違った部分(味・見た目・香りなど)を見つめていると、それらの料理は相互にまったく関係性のない別の皿になってしまいますが、だが、本質を見つめると実はひとつの料理だったんだなと分かります。ひとつの本質的な料理の概念が、時と場所に応じて様々に異なる姿を見せているだけだということに気づくことができます。




2.欲望することば 著:嶋 浩一郎


「イクメン」「加齢臭」「女子力」「リア充」…誰もが一度は耳にしたことのあるワードだと思います。こういったバズワードを、「社会記号」といいます。



こういった言葉は突如世の中に現れ、急に一般的に普通に使われるようになっていきます。そして年末には、「流行語大賞」といった場にも出てきてお茶の間を盛り上げるんです(笑)。時には一発屋でなく末永く世の中で使われ続けるモノも増えてますよね。ただし、こういった社会記号が単なる流行語と違う点があると述べられています。それは、「社会記号」というものは、世間のトレンド。つまりその時代を生きる人たちがある物事について深く考えたり、悩んだり、欲したりする際に生まれるということです。



本書は文学的な面から言葉を見るというよりは、どちらかといえば実務家(マーケッター)の視点で書かれていることが多いです。言葉を使いマーケティング活動を行う代表的な業界が広告業界ですが、彼らがいかにこの社会記号を作り(または作られやすい環境を作り出し)、利用し、そして社会と人々に浸透させ、購買行動(欲望)に繋げていくのか?といったプロセスが書かれています。ブログや広告を作っている方にはぜひともオススメした一冊です。



3.介護士からプロ棋士へ 著:今泉 健司


皆様は、劇的に仕事内容を変えた経験はありますか?



著者の今泉さんは、将棋界で知らない人はいないほど有名な方です。彼は特殊な経歴の持ち主で、過去には調理師、証券会社勤務、介護士とまったく毛色の異なる仕事をいくつも経験した後、最終的に41歳でプロ棋士の道を歩むことになりました。



いわゆるオールドルーキーの波乱万丈な人生ストーリーで、本で他人の人生を疑似体験したいという方にはぜひ読んで頂きたいですし、自己啓発にもなります。彼は実は幼い頃から将棋をしており、一旦中学2年生でプロ棋士への道へ歩んでいましたが、二回も退会を余儀なくされ、その度に努力と我慢強さで這い上がってきたという方です。眉間に常に皺をよせ、クールなイメージのある将棋界ですが、その裏にあるのは泥臭さと、情熱であり、成果を出す人はみな少なからず同じ性質を持っているんだなあと思いました。




「大器晩成」という言葉が似あう彼の「可能性にフタさえしなければ、年齢なんて関係ない」という言葉は、私たち若い世代だからこそ刺さる部分もあるのではないでしょうか。


4.ノマドライフ 著:本田 直之



「ノマド」という言葉、聞いたことはあるかなーと思います。多くの方のイメージとしては、「堅苦しいオフィスワークを離れ、カフェや図書館でノートパソコンで仕事をする」といったイメージではないでしょうか。
当読書会は中目黒で開催しているので、よくオシャレなカフェを目にする機会も多いのですが、そこでMacBookをターン!!っていじってどや顔している人が多く見られます。彼らを「ドヤマック」と呼ぶらしいです(笑)



作者の本田さんは上記の働き方がノマドではないとバッサリ切り捨てています。そして次のような性質を持った方が真のノマドだと言っています。



仕事と遊びの垣根がない。世界中どこでも収入を得られるグローバルビジネスを構築し、2ヵ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をする。そういった暮らしによってクリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上していき、生活が仕事の成果に直結するライフスタイル。これがノマドらしいです。



私が本書の中身を聞いて納得したのが、「ノマドはすぐにはできない」ということです。著者も今のノマドライフを構築するまで15年という時間がかかっているそうです。会社員のように、とにかく依存型、受け身の生活を送ってきた人にとっては、まずそのマインドセットをノマドに移行するのに苦労するそうです。





よって、ノマドを実現しよう!!と思って速攻で会社を辞めてしまい、どうすれば良いのか分からず挫折する…
というわけです。「誰にでもできる」と「すぐにでもできる」は全く別の意味だということです。本書では明確にノマドのやり方を示しているわけではありませんが、ヒントは「もう一つの収入源を作る種をまき続ける」ことだそうです。最近は増えてきているフリーランスといった働き方に興味がある方は読んでみると面白いと思います。




5.夢をかなえるゾウ


映画化もされていますし、かなり有名な作品ですよね。小説なので、簡単にあらすじのみにとどめます。
とにかく何をやっても三日坊主な主人公が、「自分を変えたい」と心機一転。インド旅行へ行きます。そして、帰国後、知り合いのツテで起業家の誕生日パーティーに参加することになります。そのパーティーで自分よりはるかに高いレベルでキラキラに活躍している人達を見て、「自分はまったく相手にされていないんだ」と自分の存在を否定されたような気持ちになってしまいます。生きていれば一度は経験がありますよね(笑)。



落ち込みながら帰宅すると、以前の旅行時にインドで買ってきたゾウの置物に「今度こそ変わりたい!!自分も成功者になりたい!」と神頼みします。すると翌朝ゾウの(ような)神様「ガネーシャ」が目の前に現れます。そして、成功者となって大富豪になるための宿題を出されるのです。この宿題に取り組むことで、主人公が人として進化していく姿が書かれています。




いかがでしたでしょうか??
当読書会は5~6人程度しか募集しないので(キャパの関係で募集できないので笑)、全員の方が自分の本をアウトプットできる良い機会ですし、一人一人の参加者と深く関われるのがウリです!ぜひ一度遊びにいらして下さい!


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