~令和元年読書会ラスト! 12/29 読書会開催記録~


2019年、ラストの読書会を開催しました!読書会納めですね~
盛り上がりすぎて所定の開催時間を40分くらいオーバーしてしまいました。カフェの店員さんも見逃してくれてありがとうございました!(笑)


普段より少し人数も多かったので、紹介された本の内容を簡単に振り返りたいと思います~



1.5Gビジネス 著:亀井卓也

5G(第5世代移動通信システム)をご存知ですか?

5Gが実用化されれば、2時間の動画が3秒でダウンロードできると言われています。「ダウンロード中です。しばらくお待ちください」という表記そのものがなくなります。2020年から日本でも少しづつ導入されていく予定で、中国では既に実用化されています。


本書はその5Gの仕組みから、インターネット面だけでなく、自動運転や遠隔医療など、私たちの生活や仕事に影響を与えるテクノロジーについて、初心者にもわかりやすく書かれています。著者は、野村総合研究所のコンサルタントであり、NRIはインターネットビジネスに非常に強い内資シンクタンクです。



5Gの導入によって、1つ興味深い点が述べられていました。
5Gで扱える通信量が増え、通信速度が上がる一方、それだけ多くの情報に利用者がアクセスできるようになるため、利用者の個人情報はどんどん吸い上げられていきます。Google等のビッグデータを扱うIT企業は、国家よりも多くの個人情報を握っているとも言われていますが、これが更に加速していくということです。


これによって変わるのが、「広告」です。皆さんがAmazonやyoutubeを利用する際、「あなたへのおすすめ」が表示され、ついつい見てしまうことがありませんか?(笑)。これが日常のあらゆる場面でサジェストされることになるわけです。


時間帯や個人の趣味嗜好に合わせた広告が、常にスマホを通じて出てくるということです。それも、ビッグデータによる分析をもとに出された広告は、電車やバスなどの不特定多数に向けた広告とは異なり、「自分にマッチした広告」です。


例えば夜の18時くらいに、飲み会を開くために居酒屋を毎週のように調べている男性がいるとします。その毎週のデータが蓄積されていくと、ある日夜の18時前にスマホを見ると、いつも行く居酒屋と、それに類似した特性を持った店のリアルタイムな空き席数や情報がを広告として目に入ってくるのです。これなら看板のような通常の静的な広告よりも高い広告効果になることは間違いないですよね…良いのか悪いのか、居酒屋選びももう悩んで考える必要がなくなりますね…


便利になる中、どんどん自分で考えることは少なくなっていきます。



2.時間術大全 著:ジェイク・ナップ × ジョン・ジェラツキー

「自分にとって大事なこと。そのために、どれだけ時間を使えていますか?」という冒頭から本書はスタートします。人によって自分にとって大切な時間の定義はそれぞれですが、その大切な時間を捻出するためには?というハウツー本です。本書は人間心理のメカニズムから組み立てられており、決して気合根性論に寄っているわけではありません。テーマは「Make time」です。


著者二名のバックグラウンドに少し触れると、彼らはともにGoogleとYoutubeという、シリコンバレーの雄ともいえる企業で活躍してきました。彼らはいうなれば、人の目を1分でも1秒でも長く引きつけ、依存させるシステム、コンテンツを研究し続けてきた「依存のプロ」だといえます。つまり、何が面白いかというと、我々から時間を奪う側にいた人たちがある種ねえがえって、「時間を生み出す方法」を書いたということです(笑)



現代社会では我々の身の回りは時間を奪う物で溢れています。Facebook、Twitter、Instagram、Youtube、LINEなどなど、主にSNSですね。本書ではこれらを「無限の泉」と呼んでいます。一瞬開いたら最後。気がついたら何時間も経ってしまった…というあの絶望感の源泉ですね。



このような時間を奪われてしまう負の連鎖から脱却するためのツール、考え方がが87個収録されています。こんなの当たり前じゃん!と思うことでも、ぜひ1つ1つ試してみて効果を実感してみてください。(継続するのが難しいのですが)

自分にとって大事なことをする時間を1分でも1秒でも取り戻したい方はぜひ一読をオススメします。




3.最短経路の本  著: P・グリッツマン


主催はみんな文系だったので、こういった数学系の本は全くと言っていいほど読まないのですが、プログラマーやSEの参加者の方はみんな盛り上がってました(笑)。グラフ理論や、アルゴリズムといった内容を題材にしており、レナという女の子が、コンピュータと話しながら勉強していくという流れです。

教科書ではないため、一個一個の章が短くまとまっていましたし、内容も難しすぎないため、数学が全くできない穂とでもある程度分かるようになっているようです。紹介者いわく、「高校生でも分かる」(笑)。


ただし、一つ一つ理解するには、時間がかかる箇所も散見されるようなので、一読しただけでは理解できないもどかしさもあります。きちんと自分の頭を使って読み進めることが大事だそうです。読書体力をつけたい人にはお勧めの一冊です。全体的に入門書チックではあるので、グラフ理論、アルゴリズムに興味がある人は基礎は間違いなくみにつくようになっています。



4. 俺か、俺以外か 著:ROLAND


主催も大好きな現代ホスト界の帝王「ROLAND」さんの自叙伝です。ローランドさんの名言集がひたすら掲載されてます。彼のユーモアセンスは誰もが知るところですよね(笑)。

しかもこの本、ゴーストライターに書かせたとかは一切ないらしく、きちんと彼本人が紡いだ言葉によって作られています。よって、名言一つ一つに対し、その言葉の持つ意味や詳細なエピソードなどが事細かに解説されています。「生きた言葉」なんですよね。

まず冒頭には著者のカラーグラビアが続きます。無駄に画質が良く、サービスショットもめちゃめちゃあります(笑)。最初読み始めると間違えて写真集でも買ったのかな??となります。その後、前書きで彼がなぜこの本を書いたのか?、また、彼の半生が簡単に紹介されています。


そして本編の名言集はジャンルで分かれており、哲学、美、愛、仕事、人生の五つとなっています。今自分が何で悩んでいるのか??に合わせて読んでいくと、勇気がもらえると思います。



名言が多すぎるので、内容はぜひ一読して頂ければと思います。今回は主催の一人が一番印象に残った箇所のみ紹介します。


「自信を持てとは言わない。自身を持ってるフリをしてみな!」

※本書より引用


男の自信は女性の化粧と同じだそうです。自信は男を輝かせてくれる最高の相棒であり、だからこそ彼は自信を持てと自分の店の後輩にも言うそうです。しかし、一朝一夕で自信なんて持てないと思う方でも納得できると思います。


「自信のあるフリをし続ければ、いつか本物の自信になる。結果が出てから調子乗るヤツはいくらでもいるが、出てない頃から調子乗れるのは才能」


シビレました(笑)


いかがでしたでしょうか?
2019年を締めくくる良い会になりました!2020年も(おそらく)開催していきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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