12/22 読書会開催記録~美容室アースの代表、國分利治の生き方~

人にとっての「幸福」とは何でしょうか??


哲学的で深い、かつ答えのないテーマではありますよね。無難に穏やかに生きること、とにかく人と何かで戦って勝つこと、自分の世界でひたすら一つのことを追求する人…いろいろありますが、今回紹介された本の著者はそれぞれキャラクターが全く別であるせいか(笑)、どういった生き方が自分にとって良いのか?のヒントをくれる内容となっていました!


早速、本日の本の紹介をしていきます!!


1.地道力 著: 國分 利治

THE・体育会系の生き様といった中身ですが、心に刺さります。自分に甘くしてはいけないな…と感じさせられました。著者は、全国に200店舗以上のチェーン店を擁する巨大美容室グループ、「EARTH」のオーナーである國分利治さんです。


彼のイメージと言えば、派手な色のスーツを着て、フェラーリを乗り回し、超豪邸に住み、サーフィンで余暇を楽しんでいる(最近は現代ホスト界の帝王「ROLAND」を自宅に招いたことでも話題になりましたね)……まあ実際その通りなんですが(笑)


しかし、そこに至るまでの成功は、「ひたすら地道にコツコツ努力する力=地道力」によって生まれたものでした。どんな物事であろうが、「コツコツ」から逃げながら楽に成功を導くことなど絶対にできません。20万枚のビラ配り、365日休まずに働くなど、言葉にすれば簡単でもそれを実践できる人はほとんどいないからこそ、それが成功へつながるんです。「彼だからできた」ではありません。彼も最初は普通のサラリーマン家庭に生まれ、田舎のヤンキー崩れだったそうです。生まれつきのものが、成功の要因とは必ずしも言えません。



結構体育会系にありがちなワンマン主張が多く、拒否反応がある方もいるかもしれませんが、ところどころ成功者だなーと思えるようなクレバーさが垣間見えます。


読んでみて印象に残った部分はいくつかありましたが、一つ目は「人生をミステリーツアーにするな」ということです。まずは「ゴールから始める」要は、目的や目標を意識することと作ることが一番大事で、自分はその目標と比べて今どこにいるのか?(現在地)、またその達成したい目的を達成するために何が足りないのか?、またいつまでに何をしたらよいのか?(期限を定める)。案外これができない人って多いもので、「仕事が忙しい」「趣味に夢中」など様々な理由で遠ざけがちになってしまうのではないでしょうか。


自分は何のために仕事をしているか?、今「本心では」何をしたいのか。いつまでにどういう姿になっていたいのか?
再度考えるきっかけになりました。



二つ目は、「働きすぎではなく「働かされすぎ」だから疲れる」です。これは究極だと思いませんか?世の中には良い疲れと悪い疲れがあります。日々生きていて全く疲れないということは、人生が充実していないのと同じだといいます。ただし、疲れの中でも、「悪い疲れ」を多く感じる人はマズイと著者は言っています。



著者は経営者であるため、「疲れる(悪い疲れ)ということは、今の仕事が楽しくないということだから、そのような人には会社に居て欲しくない」と考えているそうです。悪い疲れは、時間的な面で働きすぎだから生じるのではなく、働かされすぎ、つまり主体的に働いていないからだということです。そうならないために、前述の「目標設定」があるのだと言います。今の仕事の先に目標を見据えることで、主体性と目的意識を持って仕事ができるため、「働かされる」という感覚ではなくなるのです。



2.ない仕事の作り方 著:みうらじゅん

マンガ家、コメンテーター、プロデューサー…、、正直何を仕事にしているのかが分からないのが「みうらじゅん」さんだと思います。タモリ倶楽部等でも有名ですよね。ご存知ない方も多いようですが、「ゆるキャラ」という言葉を作り、広めたのも彼です(笑)。以前は地方都市において誰も着目していなかったご当地マスコットを、一大産業にした火付け役の仕事術が書かれています。

 
彼は自らの仕事術を、ネーミングからメディア露出、営業まですべて一人で行い、自分の中で育てたマイブームを仕事へと昇華する…これを「一人電通」と呼んでいます。



ゆるキャラビジネスは、もともと世の中になかった仕事です。「ない仕事」のスタート地点は、まずネーミングとジャンルを決めることだといいます。そしてそれを決める際は、人に興味を持ってもらうため、まずは自分の中で絶対にこれは面白いと強く思い込まなければいけない。そこで著者は自身を洗脳するため、世の中に断片的に散らばっている、興味の対象を大量に集めて、それらを組み合わせたり、アレンジしたりして、「自分の好きなもの、こと」にするための「無駄な努力」をするのだそう。



そして生まれたコンテンツを、本にする、イベントにする、商品化するなどの過程を経て初めてそのコンテンツが仕事になります。彼は遊ぶように仕事をしているように見えますが、知られざる努力をしています。当然もともと世の中には「ない仕事」なので、相手から仕事の依頼が来ることはまずないですよね(笑)。よって自ら雑誌やテレビ局に持ち込みをかけるほかないんです。この序盤の泥臭さは、サラリーマンも同じ。地道力は絶対必要です(笑)。

彼は、仕事を作る際は「自分探し」より。「自分なくし」の方が重要だと言っています。世の大半のビジネス本が、「自分を持て」と叫ぶなか、面白い視点だと思います。



興味の対象を常に集め続けるうえでは、どうしても自分の価値観や型にはまったもののみを無意識に選んでしまうのが人間です。自己主張の強い人間にこの傾向が強いようで、その範疇の中では新たなアイデアは生まれないと考えているから、自分をなくす方が良いと考えているといいます。テレビで彼を拝見していると、こだわりの強い方なのかなという印象を受けますが、実は自分のことはどうでもよく、これまでやってきた仕事はすべて好きな対象をどうプロデュースすれば仕事に昇華できるか?の一点張りであり、そのためには自分をなくしていくことが必要なのだそうです。

 

自分で作って、自分でツッコんで、人が驚いて振り返り、ハマる。「ない仕事」とは依頼もないのに勝手にやった仕事のことです。思考停止したサラリーマンになりかけている自分も凄く刺激になりました。



いかがでしたでしょうか?

人生の大部分を占める、「仕事」。これが充実しているか否かで人生の幸福度は大きく変わってきます。仕事の本はいくらでもあり、どれを選んでいいのか分からなくなることも多いのですが、自分はなるべく、「自分と正反対、または違った価値観を持った方」の仕事の本を選んで読むようにしています。自分の仕事の価値観から一旦離れると、あ、こんな働き方もあるんだ、、と心がスッと楽になったり、今の仕事に活かせる面が必ず見つかるはずです。


もうすぐ令和元年が終わりますが、当読書会は来年も開催します!
ぜひ一度遊びに来てください!

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