~11/3 読書会開催記録~



中目黒読書会初の夜開催となりました!🌙
普段使っているカフェもいつもと雰囲気が違って、毎週開催している身としてはすごく新鮮でした!
読書会は参加して頂いている方のタイプももちろんですが、時間帯や店によっても全然楽しみ方が変わるんだなと改めて感じました!


この日は比較的マイナーな本を多く紹介頂きました!どれも一読の価値アリです!写真がたくさん載っている本はよりイメージがしやすい点で活字とはまた違い目で楽しめるので良いですね!


今回は3冊ご紹介いたします!


1.空想教室 著:植松 努


植松電機という北海道にある企業の専務取締役をやられているのが植松努さんです。現代はSNSの時代と言われていますが、植松さんはfacebookはまめに更新してらっしゃいます。気になる人はフォローしてみて下さい。仕事の話が多いですが、その人柄がにじみ出ています。


印象に残る部分はいくつかありました。

「うまくいかなかったとき「だったらこうしたら?」を考える。
子供の頃はとにかく「やったことがないこと」をやりたかった。
人に我慢を教えるためには、・・・代替案が必要です」



皆さんのなかには、こういった失敗を許容して前進させる育て方に疑問を持つ方も少なくないのではないでしょうか。日本人はとにかくミスを嫌います。学校でも会社でも、いかにミスをしないかが何よりも大切であるかのようになっているからです。



大体の企業やそこにいる人たちは、「そんな余裕、たいていの企業には無い」というでしょう。しかし、その仕掛けもしっかり具体的に書かれています。もちろん、すぐにハックできるような小手先のものではないのですが、それでも、たしかにそうだと納得できる方策ですし、逆にすごくシンプルです。知っている人は間違いなく実践している単純な方法です。


「やったことがないことはリスク」であると本書では書かれています。

誰もやったことがないことをやることの大切さはわかる。でも、それが失敗したらどうしよう。そんなリスクや現実論を考えることは自然かと思います。



ですが本書ではなぜ、そういうリスクに挑戦できるのか。好きだから、だけではないちゃんとした戦略とリソースをどう確保するのかという仕組みについて書かれています。本当に参考になるので是非読んでみて下さい。



会社組織一つとってもその在り方はさまざまで、地方の中小企業が「休日数日本一、報連相禁止、命令禁止、70歳定年、全員参加の海外旅行」などを実現し羨望の視線を注がれている例もあるくらいです。興味のある方は調べてみて下さい。


もう一つ本書の大事なテーマとなっているのが、「どうせ無理」の言葉に負けないということです。



著者は幼い頃から飛行機やロケットを作ることを夢見ていましたが、周囲の大人たちは決まって「どうせ無理」と否定されたそうです。ロケットや飛行機を作るには、お金もかかるし相当頭が良くないと無理だと先生に説教され、ずっと「現実を見なさい」と言われ続けてきたそうです。

 

先生たちが言う「現実」とは、「無駄なことをしてないで、ちゃんと勉強をしていい大学に進んで、いい会社に入りなさい」ということ。もう通用しなくなる価値観であることは何となくみなさんお分かりいただけると思います。戦後、先進国の技術をコピーして日本にも大量生産の時代が訪れ、数々の大企業が生まれ、そうした会社に就職することが安定した「楽な生き方」だとされ、応募が殺到するようになったのです。そこで選考が面倒になった大企業は学歴によって一次試験をするようになる。いつのまにか学問が「いい会社に入るための資格」になっていたということです。



しかし、大量生産の時代でもなくなり、偏差値の高い素直でマジメなロボット的な人よりも「やったことがないことを、やりたがる人」が求められるのが今の時代ですよね。アップルやダイソンといった先進的な企業がそうした人材を集め、どんどん変わったことに挑戦しているように、これまでとは違う方法を「考える力」が世界的に求められるようになってきました。日本も例外ではありません。

能力とは失敗や成功の「経験」によって身につくもので、楽をすればするほど「無能」になる。ましてやり甲斐や達成感は、その仕事が困難だったからこそ得られるものですよね。「楽な仕事なんてつまらない」というのが著者の仕事観です。ついにはその部門自体がなくなり、楽をしていた人はみんな仕事を失うことになります。挑戦やミスを恐れないことが長い目で見るとリスクヘッジになっているのです。

 


やったことがないことを試すと失敗するのが当然のこと。しかし、「失敗しそうだから」「失敗したらどうする?」というやらない理由となる言葉に負けてはいけないんです。これこそ何の意味もないくだらない言葉だと著者は言っています。大事なのは「なんで失敗したんだろう」と考え、次の挑戦に活かすことです。植松電機では、失敗の際には従業員同士で「だったら次はこうしてみたら?」と声をかけ合うようにしていりみたいです。あなたの職場はいかがですか?(笑)



著者が本書で伝えたいことは、「思うは招く」ということ。「あきらめなければ、夢は叶う」というのは本当のことだと著者は実感しているが、この言葉には副作用がある。「夢が叶わなかったのは、あきらめた自分が悪い」と自分を責めてしまいがちなのだ。これも子どもの頃から親や先生に「あきらめ方」ばかり教わってきたせいだと著者は考えているようです。




どういった人が「あきらめ方」を教えようとするかというと、「やったことがない人」である。やりたいことがあるとき「やったことがない人」に相談すべきではない。全力でまずは「やったことがある人」を見つけて相談するといいだろう。やったことのない人が批判をする筋合いはないということです。気にせず突っ走りましょう。



2.東京モダン建築さんぽ

✔建築に興味のある人

✔散歩が好きな人

✔休みに何かをやりたいと思っている人


このいずれかに当てはまる方にはぜひともおすすめしたい本です!普段読書会でもなかなか紹介されない写真がメインの書籍です。ペラペラめくるだけでもすごく面白いです。元祖タワマン、昭和最先端ワンルーム、宇宙船のような丸窓、職人技が光るタイル…昭和の匂いを色濃く残す、ビルやマンションなどなど。「本物のモダン」を感じる、東京の名建築が48個紹介されています。みなさんも見たことのある建物が必ずあると思います。


東京を5つのエリアに分けて紹介されています。


エリア1 丸の内・日比谷・新橋エリア(11か所)


エリア2 渋谷・目黒エリア(12か所)


エリア3 上野・皇居周辺エリア(8か所)


エリア4 新宿・四谷エリア(6か所)


エリア5 世田谷エリア(4か所)



商業ビルから教会、美術館などなどが取り上げられています。建築の外がわだけでなく、内部の階段や壁、扉、椅子、タイル、照明などの細かな部分まで紹介されているのがこの本の魅力です。



特別コラムとして日本を代表する建築家6人の紹介ページもあり、建築家について少しでも知っておくと、彼らの設計した建築への見方も変わってくるかもしれません。



とにかく、散歩のオトモにピッタリな一冊です。ひとつひとつの建物に対して「所在地・最寄りの駅」と「施設の営業時間・開館時間」が明記してあるので、実際に建物を見て回るのに役立ちます。また全ページオールカラーですので、本を読んでる感じがしません(笑)



いかがでしたでしょうか?
今回は比較的ニッチな分野の本が多かったので、まだまだ知らないことがたくさんあるなと実感する会になりました。



読書会に来る方は比較的自分の興味のあることや好きなことがはっきりされている方が多いので、そういった同世代から良い刺激を受けることができます。興味のある方はぜひ一度遊びに来てくださいね!

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