~3/1 読書会開催記録~

この日は久しぶりに、夕方の開催となりました!いつもは朝(ほぼ昼)からスタートなんで、雰囲気が普段と違って新鮮でした。



社会人の方はそろそろ人事異動等が始まりドタバタしてくるかなーと思いますが、読書会に来てくれる方の中でも、「4月から〇〇へ異動になったので最後にあいさつに来ました!」という方もいらしゃって、主催側としても少し寂しい時期ですねー



今回の紹介いただいた本をいくつかまとめていきます。


1.逆説の日本史

小学館から平成4年から四半世紀以上にわたって連載されている小説。ジャンプといった漫画の類と同様、ある程度内容がたまると単行本として刊行されるというスタイル。




逆説の言葉どおり、日本人の日本の歴史の捉え方は「史実」を重視する傾向があります。残っている記録、史料をとにかく忠実に読み解き、それを「事実」の歴史としていく。しかし本書はあくまで小説の体を取っているため、そういった史実至上主義を排し、その史実に書かれたこと、書かれなかったことも含めその背景をも深く考察し、「当時その時代で常識とされていたことは記録されなかった」ことにも着目し、通史的考察の重要性を強調しているのが特徴だそうです。


今回紹介いただいたのは24巻目にあたり、ちょうど明治維新の時代です。1巻は卑弥呼の時代から始まっているので、歴史好きな方は一から読み進めても面白いと思います。


24巻のテーマ:「維新の英雄」はなぜ自滅の道を選んだのか



第一章「明治維新編」と第二章「明治政府のグランドデザイン編」では、実際に明治維新を施行した、明治新政府面々(大久保利通、西郷隆盛など)のストーリーを紹介。そして第三章「明治六年の政変編」では、一章でも紹介されていた維新のメインメンバー大久保・木戸と西郷・板垣の深刻な対立に発展した明治六年の政変と、その原因となった「征韓論」についての解説。第四章「サムライたちの反抗編」は、佐賀の乱と首謀者江藤新平についての考察になります。そして第五章「サムライたちの反抗編2」では、かの有名な西南戦争でかつて最強と言われた西郷隆盛の軍がなぜ敗退したのか?について論じます。
 


2.学校の当たり前をやめた 著:工藤 勇一


「学校が機能不全に陥っているのは、目的と手段を取り違えているからです。目的を適切に設定した上で、手段を合理的に取捨選択すべき」




との教育理論から、「服装頭髪指導を行わない」「宿題を出さない」「中間・期末テストの全廃」「固定担任制の廃止」といった信じられない取り組みをしている中学校があります。それが千代田区立麹町中学校です。NHKなど数々のメディアに取り上げられていますのでご存知の方も多いかもしれません。今でこそ、地元の子供が通う学校ですが、かつては、学区外からわざわざ通っているような生徒達が半数以上を占め、「麹町中→日比谷高→東京大学」といった一種のエスカレーターの一角を成す名門校の一つに数えられたこともありました。この格式ある中学で革新的な取り組みをいくつも進めていったのが、当校の校長でかつ著者でもある「工藤勇一」さんです。

期末テストをやったところで学生は一夜漬けに勤しむだけで、本物の学力は伸びないし、他の手段で学力が伸びるなら、期末テストなどやる必要はありません。 宿題も廃止。宿題は学力を伸ばす上でなんの役にも立っていません。廃止したほうが、学力が伸びる。担任制も廃止、「みんなと仲良くしなさい」とは決して言わない…などなど。こういった世間一般の教育論からはありえない考えの根本にあるのは、「自立性」ですが、こういった今までの常識をなくした反面、どのような施策を行ったのでしょうか?



まず、中間・期末テストの全廃に対しては、その代替策として、生徒自身が「自ら」分かっていないところを見つけさせるために、また過程はどうあれ、結果的に知識がきちんと定着するように、単元ごとの小テストの充実化を図った。また年に5回実施する「実力テスト」も有効活用している。確認の頻度を高めたわけですね。



では次に、全国の多くの公立中学校で当たり前の、「固定学級担任制」の廃止に対してはどのような対応をしたのか??この中学では、固定学級・担任制の代わりに、学年に所属する数人の教員が全員で得意分野を生かしつつ連携して生徒を見ていくような施策を取っている。医療業界でいうところの「チーム医療」のような中身ですね。教員がそれぞれ得意な点を活かしあっているため、より効率よくかつ効果的に生徒に働きかけることができるようになる。また、保護者に対しての説明をもそれぞれの教員が別個で行うため、より適切な対応が可能になったようです。





また、学校で言われてきた人も多いかなと思いますが、「みんなと仲良く」。これを言わないかわりにどう子供にコミュニケーションを教えたのか?それは本書によると、「最初から仲良くしろとは言わない。対立や意見の違いがあるのは当たり前。それを否定せずまず認める。そこで相手との意見の相違があれば対話し、合意形成をすること」とあります。まあ社会人から見れば当たり前のように感じるかもしれませんが、子供の頃からこういった現実から目を背けない(全員と仲良くすることは難しいこと)を教え込むのは凄く斬新です。





具体的な施策として、この中学では、一年生全員に「オリエンテーション合宿」2年生に「スキルアップ宿泊」を実施しているそうです。校舎を離れて合宿をしつつ、チームとなって提示された課題に取り組んでいきます。この行事は、普通の学校でよくいわれるような「クラスのみんなと仲良くなること」が目的ではありません。むしろ、対立が起きることも想定される課題が与えられるんです。対立は当たり前であることを自覚させることが目的となっているようです。意見がぶつかり、イライラする。こうした現実を受けとめ、解決する折衝スキルを子供の頃から学ぶことを推奨した取り組みになっています。



コロナに(なるべく)負けることのないよう、3月も可能な限り毎週末開催していきますので、外出自粛でさすがに飽きた方のご参加お待ちしています!(笑)

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