12/15 読書会開催記録~ 橋下徹はやはりカッコいい~

本日の読書会は、久々に全員がご新規さんでした!
毎回いろんなバックグラウンドを持った方と交流できるのは本当に読書会を開催していてよかったなあと思います。


本日紹介いただいた本の紹介に移ります!


1.データ・ドリブン・エコノミー  著: 森川 博之


東京大学工学部大学院の著名な教授、森川博之さんの著書です。最近、「ドリブン」という言葉が流行ってますよね(笑)。幻冬舎の箕輪さんのツイッターのアカウント名も「ミノワドリブン」でした笑

※ドリブンとは直訳すると「突き動かされた」「主体的な」といった意味です。




さて、AIやらキャッシュレスやら様々な革新的技術がフォーカスされる世の中にあって、これから使いこなせなければならないモノって何だと思いますか?



本書では、答えは「リアルデータ」だとしています。今はまだ、アナログなことはいくらでもありますよね。それをデジタル化するインフラやツールはきちんとあるにも関わらず、変化を嫌う日本社会はそれを拒んでなかなか動き出せないというのが現状です。会社組織一つ取っても、未だに稟議書等を紙で回している、ネット会議にすれば済むのに交通費や経費をかけてわざわざ対面での会議をしていたり…といった具合です。


そうした古い世の中を俯瞰してみて、「リアルデータ」をいかに収集し、上手く活用できるかが、これからの変革の必須条件だと書かれています。


本書では、データドリブンについて以下のテーマが主に取り上げられています。

  1. データドリブンで成功したビジネスについて
  2. データドリブンで価値を創出するための思考
  3. データドリブンエコノミーを実現させるための課題


今の時代、データ収集・分析のプラットフォームが整ってきており、価値の源泉はデータにあります。

そうした価値を実現している具体例や、実現するためには何をすればいいのかといった内容が書かれていました。


データドリブンは様々な変革をもたらしますが、その中の大きい1つとして、「リアクティブ型」から「プロアクティブ型」ということが挙げられます。

この具体例として、「医療技術」が出されていました。これまでの医療は、患者が病気になったな、と感じる、または異変を感じてからようやく病院を訪れ、その疾患を薬や手術といった手段によって治すといった在り方が普通でした。これをリアクティブ型と言います。


しかし、現在は人のの検診データや日常の生活データを全て記録していれば、そのデータをもとに、今後起こりうる症状等を事前に予想し、その対処を迅速にすることができます。こちらをプロアクティブ型と言います。



例えば、「政府広報」の公式の動画に、「Society5.0」という動画があります。この動画はまさにデータドリブン、ビッグデータが田舎の生活にどんな変化をもたらすか?といった中身となっています。ここでは、田舎で病院が遠いところでも、毎日の生活リズムや血圧などを自動で測定して医療機関に送付し、毎日遠隔操作で健康カウンセリングを受けている姿を見られます。こういった時代はもうすぐそこまで来ているのです。SF的な動画ではなく、政府が公式に出している動画でこういったデータドリブン時代が描かれているのです。


2.実行力 著: 橋下徹

「行列のできる法律相談所」でブレイクしていたので、今の20代であれば皆さんご存知だと思います。38歳の若さで大阪府知事、大阪市長を歴任し、大阪都構想の住民投票まで行った、橋下徹さんの著書です。大阪府庁1万人、大阪市役所3万8千人の巨大組織を並外れた手腕で動かした根底には、小手先のテクニック以前にまず、「実行力」が全てだといいます。彼は、周囲の幹部クラスがみな50代を超える歴戦の猛者ばかりのなか、リーダーシップを発揮してきたということです。大阪での8年間が、人生で一番勉強したとまで言っています。



本書はその圧倒的な「実行力」をテーマに、日々のコミュニケーションや意思決定をどのようなプロセスによって生み出していたのか、、ということを具体的に当時の様子を回想しながら書かれています。
サラリーマンだけでなく、経営者でも、個人で仕事をする人も含めすべての「働く人」のための本。組織を動かし、困難を超えながら偉業を成し遂げていくことで、自らの人生目標を叶えていきたいという志を持った人にオススメの一冊になっています。


~ 橋下流・意思決定の極意 ~


彼が優れたリーダーであると言われる所以の一つが、「意思決定」です。サラリーマンも経営者も関係なく上に立つ者は例外なくこの「意思決定」を求められます。



彼は、自らの意思決定の判断軸を部下に示していくことが求められていました。それも、自分よりはるかに年上かつ行政の中心で戦ってきた人たちに対して・・・


彼は、意思決定の際は必ず、自分はどういう価値観・判断基準で意思決定をしているのかを常に部下に認識させるようにしていたといいます。「部下が常に認識しながら判断を仰ぐ」という点がポイントです。意思決定と共有を同時進行で進めることで意思決定スピードと質が大幅に向上します。皆さんの職場で、会議の時間だけが長くて一向に意思決定が成されず時間の無駄だなーと感じることはありませんか?。意思決定と共有が同時になされないと実際の行動が遅れますから、士気も下がります。


~ 部下との人間関係なんか気にするな ~


前項で、部下との情報共有が大事だと言っておきながらの内容ではありますが(笑)、これには意味があるようです。

「人間関係のことを気にしすぎるよりも、初めから部下との人間関係づくりは難しいし、嫌われて当たり前と思って接するほうが、気が楽です」と彼は言っています。良い人間関係を築くのが目的ではなく、「仕事を遂行すること」が目的であるということです


別に嫌われたって「死ぬわけじゃない」「知事を辞めたら、もう付き合わなくてもいい」とドライに割り切り、そもそもの部下や職場の人との信頼関係の根底には「仕事」を置くことが重要であるといいます。「ともに仕事をやり遂げたこと」への信頼感が土台にあってこそ、真の信頼関係が生まれるということです。


私たちのような20代のペーペー社員に置き換えると、上司との人間関係ということになりますが、現在関係があまりよくない時は、まずは目の前の仕事を徹底的にこなしましょう。人間関係には脇目も振らず、コミュニケーションがぎくしゃくしても関係ありません(笑)。まずはフルスロットルで仕事に対して「燃焼」してみましょう。日本の一般企業は担当の係内で仕事を分担したり、プロジェクト単位で仕事を進める場合も多いので、そこでまずは「結果」を出すことです。結果が出れば、自然と雰囲気も必ず良くなってくるものです。ともに結果を出すために頑張ったということ自体が、相性は良くなくとも信頼として積みあがっていくのです。ひとたびそのような信頼ができれば、簡単には崩れないんです。

いかがでしたでしょうか?
今回のように、普段本は読まないけど(笑)、自分の人生に大きな影響を与えてくれた方、リスペクトしている方の書籍だから紹介したい!という理由で参加していただいた方もいらっしゃいます。読書会に参加する理由は十人十色です。

どんな理由であれ、大歓迎です!

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