~11/4 読書会開催記録~


3連休の最終日に開催させていただきました!🌤
この日も紹介された本はジャンルがバラバラでしたね…最近参加者の方がいかにマニアックで普通の人が手にしないような本を持ってくるか??という開催者側の気持ちを汲み取ってくれるケースが多いような気がします(笑)。お気遣いありがとうございます!m(__)m


今回の開催記録も、2冊ほど簡単に紹介したいと思います!


1.読書する人だけがたどり着ける場所


「本」を読むからこそ、思考も人間力も深まります。「ネットで情報をとるから本はいらない」という風潮が広がっています。日々ネットの情報に触れますが、キーワードだけを拾い、まったく知識が深くなっていない、ということも多いのではないでしょうか。読書だからこそ得られる、「著者の思考力」「幅広い知識」「人生の機微を感じとる力」について書かれています。ネットの時代にあらためて問いたい「読書の効能」と「本の読み方」のバイブル的本です。




書名のとおり、読書の効能について書かれていますが、本や文章との「向かい方」について大きく取り上げた本はあまりなかったのではないでしょうか。読書に関する本は、様々な著者の方が出版されていますが、本書ほど、本を読まないことに対して危機感を与え、読書の必要性をわかりやすく説いてくれる本はなかなかないと思います。日々読書をする人ほど、より充実した読書生活につながると思います。




読書によって得られる「深み」について本書では多く触れられています。では、深みを得るにはどうすればよいのでしょうか?


1冊本を読んだら人に内容を話したりすることが勧められています。読んだ本の内容を話す相手がいないのなら、SNSの出番で、ツイッターでつぶやいてもいいし、インスタグラムに読んだ本の感想や内容を写真とともに紹介するのもアリです。最近は読書用のアカウントを作っている方も非常に多いといいます。こうしてアウトプットすることで、時にはSNS上の相手から質問されることも出てきます。そうすると、思考が動きだし、説明することでまた違った理解が生まれ、一冊の本を読むことから「深み」が出やすくなります。


ではどのように理解を深めればいいのでしょうか?よく言われるのが、あるテーマについて入門書を5冊本を読めばあなたは「ランクA」の知識を有することになると考えていいそうです。さらに掘り下げて20冊ぐらい読めば、一般の人の基準なら「ランクS」となる。ここでいうランクSとは大学教授と話せるレベルであると言われています。気になったテーマがあったら同じジャンルから複数の本を読むことで理解が深まります。1冊読んで内容が難しく理解に苦しんだとしても、何冊か読んでいるうちに自然と理解が深まってきます。




現代では本は容易く手に入るものとなっており、『Kindle Unlimited』などのサブスクリプションサービスを使えば、安く10万冊以上の対象本が読み放題になってしまいます。これはもうタダみたいなもので、すぐに元がとれるのでオススメです。




読書の効用を色々な視点から説いた書籍です。現代人が毎日SNSなどで文字に触れているにも関わらず知識が深まらないのはなぜか?と言う問いに答えてくれます。ネットがあるのになぜ本を読むのか?という疑問を持つ方もいるかと思いますが、それは同じ文字であってもその向かい方にあると言っています。ネット上のコンテンツを読むときじっくり向き合って読もうという意識がある人は数える程で、短時間にコンテンツの見出しを見てパパッと次の記事へと移っていくため、知識が定着しにくく、深みが出にくいのです。




これを読んだ後は、「読んだ本の差で人生は変わるといっても過言ではない」ことに気づくはずです。


2.あしながおじさん

子どもと一緒に読みたい本、世界の名作を紹介します。有名な物語なので名前は知っている方も多いでしょう。しかし意外なのが、「あしながおじさん」というお話は、恋愛小説なんです。最後まで正体のわからないあしながおじさんと 大学に通い始めた女の子ジュディの物語です。



作家ジーン・ウェブスターが36歳の時に書いた、彼女の代表作と言える作品です。孤児院で暮らしてきたジュディが、 謎の資産家の援助を受けて大学に通いながら成長していくお話です。


あしながおじさんの(仮りの名前である)スミス氏は、 主人公の書いた作文『憂鬱な水曜日』に注目し、 ある資産家が、作家としての可能性を見出し、彼女に支援を始めた。



孤児院から出られることを喜ぶが、 スミスさんの名前以外は顔もわからないし、スミス氏からお礼として要求されたのは月に一度手紙を書くことだけです。ただし、スミス氏の方からは一切返事は来ないルールになっていました。




姿の見えない恩人にもどかしさを抱えながら、大学生活を過ごしていくことになる。ジュディは、次第に自立しようと家庭教師のアルバイトをしたり、小説を応募したりして自分で将来を切り開いていきます。



この物語の見どころは、主人公ジュディの「成長」にあります。 勉強ももちろん大事だし、夢を叶えることも 素晴らしい努力の結晶ですが、それ以外の「遊び」の部分で大きく変化していきます。最初は大嫌いな友達がいたり、そもそも孤児院で育った友達がいないから、まわりの話についていけなかったり、その友達たちの家庭環境を知り、「家族がいない」という自分の運命みたいなものに 卑屈になったり傷ついたり、その間で、ジュディ自身が自分の嫌悪していた過去を受容し、孤児院での経験があったからこそ今の自分がいるというところまで昇華させていく。 また、哲学を学び、社会を学びどういう信条で生きていくのかということを しっかり自分で決める。どういう生き方をしたいのか?自分の在り方について真摯に向き合う姿が印象的です。



児童文学とは思えないほどの深い内容で、子供の頃読んだことがある人でも、大人になってもう一度読み返していただければと思います。


いかがでしたか?

子供の頃や、学生時代に読んでいた本を大人になって見返してみると、思ったよりいろいろな発見があります。読書会では昔誰もが読んだことのある本の紹介も多いので、ノスタルジーに浸りたい方、昔話をしたい方(笑)の参加をお待ちしております。

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