オススメ著者⑥ ~冨田 和成~


名前: 冨田 和成(とみた かずまさ)
職業: 事業家(前職は野村證券トップ営業)
経歴: 一橋大学経済学部卒業。在学中に広告事業のIN2を創業。大学卒業後は野村證券株式会社に入社。野村證券では支店勤務を経て本社プライベートバンク部門に勤務。2010年からシンガポールを担当し、その後タイに駐在、本社ウェルスマネジメント部門等を経て、2013年に退社と同時に株式会社ZUU設立。金融情報サイトZUUonlineの運営事業などを手掛けた。2018年マザーズに上場。
主な著書: 「鬼速PDCA」、「営業」



多くのビジネスパーソン、とりわけ金融など激務で知られる業界においてはかなり有名な方です。今回取り上げる著書、「鬼速PDCA」は、いわゆる大企業のサラリーマンであれば一度は耳にする「PDCA(plan,do,check,adjust)」をテーマにしています。みなさんなんとなく、「あーとにかく改善していけば良いのね」程度に見ている方も多いかと思いますが、PDCAは極めると深いです。自分が日々やっていると思い込んでいたPDCAがいかに甘いかを思い知らされました(笑)。個人的に数多く出版されているPDCAのビジネス書の中でもダントツの名著だと思います。通常版と図解版があり、両方読むことで深くやり方に身に染みつくので、二冊セットでぜひ読んでみて下さい。今回は本の中のいくつかのテクニックを紹介します。




1.PDCAを回すことで、「前進している自分」を実感でき、自信につながる

物事にチャレンジする上でもっとも大事なことは何でしょうか?業種によってありとあらゆるスキルがある中「自分に自信をもつこと」が最も大切なのではないでしょうか。口で言うのは簡単ですが、当然人間自信がある時とない時があります。しかし、波がある中でも自信をキープするための手段としてPDCAが挙げられています。人には誰しもモチベーションの源泉となる「ゴール」があります。好きな子と付き合いたい、出世したい、起業して年商100億の会社を作りたい、等、目標はないという人であっても必ず生きている限り、目標はそれぞれ持っているのです。そこでゴールを目指すために、まずは現状とのギャップを知ることが大切です。そこで仮説を立て、実行と検証(PDCAにおけるDoとAdjust)を繰り返すことで、少しずつでも前進する、小さな成長でも満足感を得ている実感を得ることができ、そこからプラスのスパイラルに乗っていくのです。うまくいかずに自信がない時こそ、PDCAに頼るべきなのです。ひたすら回し続けることが大切です。途中でやめてはいけません。




2.タイムマネジメントで仕事量を調整する。

タイムマネジメントの原則は「捨てられるものを探す」ことにあります。自分の限られた時間を本当に自分にとって重要なことだけに使うのです。暇な時間を作りそこで何もしない、ということではなく、「良い忙しさ」で日常を満たすことこそがタイムマネジメントです。
忙しさや業務の難易度は、心理的負担からコンフォートゾーン、ラーニングゾーン、パニックゾーン(前回も取り上げたないようですね)に分けられ、ラーニングゾーン(適度に忙しく充実している状態)を保つことが大切です。サラリーマンであれば、毎日の自分の時間の使い方を試行錯誤してください。自分がいつ集中力が上がるか?どの仕事ならルーティン的ではなく主体的に進められるのか…などを把握しましょう。ラーニングゾーンは偶発的なものではなく、自ら作り出すものなのです。




3.しつこいくらいの意識付け

先ほど人間は誰しもが自らのゴールを意識しなくても持っているとありました。そのゴールに向けて邁進していても、人の意思やモチベーションはどうしても時間とともに落ちていくため、意図的な刺激で意識を高める必要があります。そこで、「セルフトーク」がオススメです。言霊の力は絶大です。若干スピリチュアルに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事でも何でも、今できないことをできるようになるためには、「無意識の力」を借りる必要があります。少し抽象的な言い方にはなりますが、「今、無意識にできないことは、意識し続けることで無意識に変えることでできるようになる」のです。常に自分にはできると言い聞かせ、目標としている姿を常に頭に思い浮かべながら意識して生活し続けて下さい。必ず、なんでこれができなかったんだろう?と感じるくらい、無意識にできるようになっている自分に気づくはずです。無意識と、言霊をうまく使えることは成功者の秘訣なのです。



今までは正解だったものが、次の日には不正解になる…そんな激動の時代になりました。終身雇用、年金など、今の私たちが心の奥底で甘えているものは、明日にはなくなるかもしれないのです。日本人もついに自分の力で飯を食う時代になったとも言えます。そんな中求められるのはそういった変化に柔軟に対応できる能力です。PDCAは、日々あらゆる場面で複数を回します。日々のわずかな変化にも敏感になりながら、その時々に応じた自分を形成してくれます。それがゆえに、現代の必須スキルと呼ばれているのではないでしょうか?今まで面倒だな、と思っていた方もぜひ一度PDCAを試してみて下さい!

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