~第142回 読書会開催記録~
緊急事態宣言が明け、かつ新年度がスタートしましたね!
前回投稿の当読書会の雰囲気・参加者のカラーについての記事がなぜか好評だったので、気になる方はぜひ覗いてみてください(笑)
(これを見て気になって参加しました!という方が今回いらっしゃったので参考までに)
前回投稿のリンク(3/21 読書会開催記録)
この時期はついに社会人になってしまった(笑)けど、何か新しいことを始めたい!という新入社員の方や、転職して間もない方、職場の中で異動された方など、「環境に変化がないから刺激を求める」という動機よりも、「環境が劇的に変わったからこそ新しいことにチャレンジしたい」や、「新しいことを読書を通じて学びたい!」という方の参加が増えていく傾向があります。緊急事態宣言が解除されたので、主催としてもまたいろんな人と話してみたいな~と考えています。
今回紹介いただいた本を抜粋してまとめていきます!
1.さあ、才能に目覚めよう
まず、この本には巻末に「ストレングス・ファインダー」というサイトでテストを受けるためのコードが封入されています(※ このコードの使用は一回限りで、中古本を買ってしまうと診断ができなくなるので注意!)そして、そのQ&Aに答えていくと、自分の5つの強みが表示されます。この本では、合計で34個の気質的な強みの解説、強みの活かし方、またその強みを活かして成功した具体例などを本書で解説しています。本自体は厚めですが、テストを受けて、自分の強みの項目だけを読むだけでも問題ありません。ただし、職場でマネジメント等を担当しているといった事情がある方は、他の強みについてもサラッと知っておくだけで他者理解につながり、他の人の強みを理解することができます。
2.未来を作るプレゼン
プレゼンに苦手意識を持っている人若手の社会人にぜひ読んでほしい一冊です。共同著者である伊藤羊一さんと澤円さんは、年間300ほどのプレゼンを行う事業家で、もともとはサラリーマンだったそうです。彼らの肩書だけを見ると、いかにもプレゼンが得意な人たちといった印象を受けるが、実際は二人とも若い頃は挫折を経験し、それを糧にし成長し、自分の価値観やビジョンを伝える手段としてプレゼン力を磨いたといいます。
変化の激しい社会のなかで生きており、いつどんな仕事が生まれたり、消えたりするか分からなくなっている世の中で、自分はどうありたいか?、何をするべきなのか?、という問いはこれまで以上に重要な意味を持ってきます。プレゼンは、その未来を実現するための強力な武器になりといいます。アウトプットを練習できる場でもある読書会主催としてはぜひ一読したいと感じました。
3.コマンド・カルチャー
コマンド・カルチャーとは、和訳すると「指揮官の文化」です。本書では、基本的にドイツ軍とアメリカ軍にコマンド・カルチャーの違いについて、対比表現を用いながら述べています。ちなみに、明治維新を経て成立したばかりの大日本帝国は、陸軍の軍制をドイツに倣っているといいます(教科書にもありましたね)
通常、米軍はリベラルで民主的、ドイツ軍は権威主義的で硬直的と見る人がいるかもしれない。しかし詳しく調べてみると、真逆で、ドイツ軍のほうがむしろ民主的でリベラルであり、また技術的にも優れているという結果になった。実際、あまりイメージはないものの、アメリカは第一次・第二次両大戦では戦術面でかなり苦戦していたそうです。ただし豊富な工業力に支えられた物量と優れた技術力で「強引に押し勝った」部分があるそうです。その原因として、本書では米軍の教育に問題があると見ています。
アメリカ軍は基本イメージは「上意下達」。上のために下が働くといった考え方です。しかしその一方、ドイツ軍は「率先垂範」を大事にし、立場が上であろうが、前線に立って部隊を指揮することが名誉なこととされた。後方の安全なところで命令を出すだけの将校と、どちらが兵や下士官から尊敬されるか、という観点で見れば言うまでもなく後者が慕われるのではないでしょうか。元はドイツを参考にしていたとされる日本も、第二次世界大戦後は米軍を参考に軍隊的な組織(自衛隊)を再建した。また経済活動に至っても米軍の指示に基づき、かつ「教育」されてきてしまいました。それが今の日本企業におけるカルチャーが少なからず関連していることに気づいた時、教育が大事かつ怖いものだなと個人的には感じました(笑)
以上、いかがでしたでしょうか!読書会は定期的に開催しており、最近は初参加のフレッシュな方が増えているので、もし気になるようでしたらお気軽にご連絡頂ければと思います!