~2/21 読書会開催記録~
久々に紹介していただいた本の写真をすっかり撮り忘れてしまったので、今回は文章のみになります(笑)。
読書会の開催模様や雰囲気を少し見てみたい方は過去の記録を読んでみて下さい~
この日は外国の方にもご参加いただき、非常に深い知識と上手な日本語を披露いただきました!仕事・価値観・生活面など、日本人とは全く違うんだなとすごく新鮮でしたね。当読書会には開催当初から一定数外国人留学生や会社の都合で駐在されている方など多数の海外の20代の方にご参加いただいています!(中国・台湾・アメリカ・フランス・インドネシアなど)
あくまで個人的な感想ですが、「海外の人が選ぶ日本の書籍」は本当に面白く、勉強になるものが多いです。日本の本(特にビジネス書)は海外でなかなか流行らないと言われています。そんな中、海外から日本に来た外国人がわざわざ手に取る本にはハズレがありません。また、日本の伝統文化に関する本や、古典文学等は海外ではいわずもがな大人気です。
1.アツイコトバ 著:杉村太郎
私は就職活動をしていた頃存じ上げなかったのですが、本書の著者である杉村太郎さんが代表を勤める就活塾「我究館」はめちゃくちゃ有名な就活塾だそうです。世間に多く存在する就活専門予備校の中でもひときわ人気が高いのは、大手企業への就職率の高さだけが理由ではなく、代表の言葉が好きだからという方も多いそうですよ。
タイトルの通り、「アツイコトバ」が語録集のように並べられているのが本書の特徴です。著者は一人一人の生徒に対しとにかく真正面からぶつかり、アツイコトバを多く生み出してきました。 本書では本そのものは薄いにも関わらず、100個近くの言葉が紹介されています。
まずコトバがあって、その後それが生まれた時の経緯や意味が解説されています。当然体育会系な熱さがニガテ・・・という方も多いとは思いますし、好き好きがあると思いますが(笑)。
(1).死ぬ気でやれ、死なないから
いきなり熱かったです(笑)。人生ほとんどの失敗は死ぬほどではありません。著者は就活塾の講師ですから、就活生に向けて書かれてます。よく難関大卒→エリート大企業へ行きたがる方は、就活に失敗すると人生が終わるみたいなことを言うこともありますが、大切なものを失うことなんてありえないですよね。大事なのは覚悟を決めて淡々と死ぬほど努力することです。当たり前なんですが、なかなかみんなできないんですよね。
(2).考える前に行動せよ、行動しながら考えよ。
イタリアのことわざにもありますね。日本人は意外と考えながら行動するのがニガテな人種だと言われています。学校教育が、基本考えずに前に倣うという方針だからですね。これは社会人になってから治すのはなかなか難しいものです。ただ普通に考えれば、動かずに成功することって絶対にないんですよね。ウルトラCというのはなくて、なんらかの成果物を出している人間は何かしらの種を撒いています。後半部分の行動しながら考えるというのはすごく大事ですね。
(3). 真の感動も快感も、自分への勝利も、危険のその先にしかない。
2とセットになる中身ですね。正直何事もチャレンジは怖いです。いつ結果につながるか分からないし、結果が出ない恐怖がなくなることは絶対にないからです。ただ、やる前から諦めるのは違うかなと思います。「この道は危険だ」だと言い訳して本音から逃げると、その場は良くても後からまちがいなく後悔します。人生終わりを迎える時に感じる後悔の中に「もっとやりたいことにチャレンジするようにすればよかった」と感じる人はかなり多いという研究もあるらしいです。他人からバカにされても勝負してみましょう。
2.DECISION MAKING 自分で決める。すべてがうまくいく最強の力 著:権藤優希
「本当に自由に生きるために必要なものは、「自分で決める力」、ただこれだけ」というフレーズから始まるのが本書です。これも正直ありふれた言葉だな~と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、世の中本当にあらゆる面から「自由」といえる人はどれくらいいるのでしょうか・・・仕事・人間関係・経済面・健康面などなど…生きている限りあらゆる面から自由は奪われています。
幸福度が高い人=自由な人の特徴として「自分で決めることができること」「人生のコントロール感が高い人」というのが挙げられます。研究でも明らかになっており、例えば老人ホーム内で、同年代の方を集めて、片方のグループは、施設内での行動スケジュールを施設側が決定し、もう片方のグループにはスケジュールを自分で決めさせました。その結果、5年後の死亡率が、自分でスケジュールを自由に決められなかったグループは決めることができたグループより4割近く高くなったそうです。
少し話が脱線しましたが、この本は、自由に生きたい人のバイブル的な本で、仕事やプライベートなどあらゆる面で応用が効きます。即座に判断し、実行して、間違えたら改善していくこと。周囲を巻き込んで決断ができる人や、商談をうまく決めていける人こそができる人。よく言われることがより体系化して見えてくると思います。ちなみに一つすごく共感できるフレーズがありました。
選ぶべきは白か黒。グレーという選択肢はない
日本人は曖昧さを好みます。ビジネスメール一つ取っても、「適宜」や「随時」など、ハッキリしろよ!って思うことが多いのですが(笑)。グレーって信用ならないと思うんですね。できるときにはできる。できないときにはできない。無意識のうちに△を作る習慣が染みついてしまうのは避けたいなあと思います。ハッキリ=ハッタリという認識が強い人は多い気がしますが、いつだって最終的にカッコイイなあと感じる人は「自ら白黒つける決断」をします。
3.あなたは誰かの大切な人
「最後の伝言」「月夜のアボガド」「無用の人」「緑陰のマナ」「波打ち際のふたり」「皿の上の孤独」の計6篇の短篇集。テーマはすべて「大切な人」です。これまたありふれたタイトルなんですが、紹介して下さった女性の参加者の方は、あえて表紙のタイトルを隠して紹介するというスタイルでやっていただき、最初はなんでそんなやり方をするのか不思議だったんですが、最後にタイトルを明かしてくれた後に理由を聞くと、「タイトルだけみたらありふれてて本書の本当の魅力が伝わらないから」って言ったんですよね。本当にその本を読んで心に刺さったという経験がないとできないと思いましたし、これはこれで凄く面白いなあと思いました。
短編集なので中身を紹介してしまうとネタバレが過ぎるので、興味のある方は読んでみて下さい。ダメ男と中年女性の恋愛とか個人的には凄く面白かったですよ(笑)
いかがでしたでしょうか??
当読書会は毎週末少人数で開催しています。普段吐き出せないことがあって吐き出したい方大歓迎です(笑)