~2/8 読書会開催記録~

読書会をなぜ続けているんですか!?という質問をよく受けます。理由は確かに強制的に早起きできるから(笑)、とか、土日の午前中を有意義に使いたいとか、いろいろありますが、一番は単純に「楽しい」からですね。



読書会を続けていると、「知識」と「人脈」がそれぞれ線でつながります。この2点が読書会の魅力です。



まず知識については、読書会を開催している以上、僕ら主催者側も本を読み続けなければならないので、自然に普段から読書をしたり、また本に限らず雑誌やネットなどにもアンテナを張ります。読書会のファシリテートに必要な知識やネタを常にアップロードする習慣が身につきます。また一人で読んでいるだけでなく、読書会の場で本を紹介されることによって、その本の知識も自分は直接読んではいなくても、自然に蓄積されていきます。また紹介して頂く際は、「なんでこの本を選んだか?」「この本のどんなことを実生活で活かしたか?」など、参加者の方の経験や知識もそこに上乗せされるんです。その方個人の経験やストーリーを踏まえて本の内容を聞くと、よりリアリティを持って頭に入ってきます。こうしたサイクルを続けていくと、ふと今まで点でしかなかった知識同士がつながって、視野が広がる瞬間が頻繁に訪れるようになります。この感覚は仕事やプライベートの咄嗟の場面でも活きてくるんですね。



次に人脈についてですが、もちろん回数を多く開催すればするほど様々なバックグラウンドを持つ方と知り合えるので、大きいです。自分の会社や近い人とだけ付き合っていると、どうしても価値観は固定化しますし、仕事一つとっても、自分が知らないだけで働き方ってこんなに多様性にあふれているんだなーと感じる場面が多くあります。こうすると、自分だけの凝り固まった考え方にしがみつく必要がないので、「余裕が生まれる」んですね。確固たる自分を持つことも大事ですが、ある程度いろんな人間と関わることで「柔軟性」を保つことも大切です。ありがたいことにリピーターになってくれる方や、一緒に読書会を手伝ってくれる方、また友人を連れてきてくれる方も増えてきて、これによって一回限りの「点の人脈」が、「線の人脈」になっていきます。


前置きが長くなりましたが、この日紹介いただいた本の報告をしていきます!



1.ほんとうの欲求は、ほとんど無自覚 著:大松 孝弘


相手(お客さん、友人、恋人などなど)が求めているものは何なんでしょう??


それが分かれば、仕事もプライベートもほとんど勝ちといっても過言ではないんじゃないかなと思います。その相手の求めているモノを知る一つのヒントは「不満」です。人はポジティブな面以上にネガティブな面に影響を受けていると言われています。「利益」を得ることより、「不満」を解消するモチベーションの方が人間は高いんですね。つまり、「不満」に着目していくことで、相手の「本当に欲しいもの」を掴むことができるのです。


「チャンスは常に人々の不満の中にある」


この言葉は、あのGAFA(google、apple、facebook、amazaon)に対抗する中国の「アリババ」の創業者であるジャック・マーの言葉です。人々の不満を理解することによって、これまでにこの世に存在しなかったアイデアを掴み、ビジネスモデルを広げていく企業が今後は生き残ります。世界の時価総額ランキングの上位に食い込む会社は往々にして「不満」をビジネスにしてのし上がった会社です。日本企業もこれに追随しなくてはなりません。



しかしビジネスの観点から不満を見れば、現状人々が理解して広く世の中に流布されている不満は、残念ながら多くの企業が気づいていて、その解決策を示すことができたからといって、その不満は顕在化しているものであるため、消費者が衝撃を受けるような大きな満足を感じるということはないんです。インパクトに欠けるんですね。人々が全く想像もつかない、頭にも浮かばないような本質的な不満、「無自覚な不満」を見つけ出すことが、現代は求められています。「潜在的ニーズ」とも呼びますね。

ビジネスに限らず、恋人が口に出す不満の更に奥にある不満を解決することができれば良いってことですね。ケンカした時の「もういいよ!」は「もうよくない」わけです(笑)



本書では、この「無自覚な不満」をテーマに「真のニーズ」を見つけるフレームワークをワークシート形式で紹介しています。ビジネスだけでなく、家族や友人などのプライベートな人間関係の悩み、政治や行政が扱うマクロ的な問題にも応用できます。


2.上京物語


以前も何度か紹介頂いた本です!当読書会には地方から出てきたばかりという方の参加も多いんですよね。本書は半分エッセイ、半分自己啓発といったイメージの本です。


簡単なあらすじですが、とにかく成功したいがなぜか上手くいかない若い男性を題材にした、小説の体を取った自己啓発本になっています。二つのパート構成で、一部は成功したいと強く思いながらも、気づけば会社と家族に縛られてしまう男性の話です(笑)。よくありがちですね。一方二部では一部で男は父親からの励ましの手紙(五つの教え)を貰うというもので、いわゆる自己啓発パートです。


いわゆる本書の〆にあたる部分が、「五つの教え」ですが、その五つの教えを紹介いたします。それは、一般的に思われている常識を破ることです。



その常識は

1.幸せは人との比較で決まる

2.今ある安定が将来まで続く

3.成功とはお金持ちになることだ

4.お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ

5.失敗しないように生きる


この、五つの常識の「真逆」が大切だと説いています。



特に一つ目「人と比較する」は、SNS全盛の時代にあって、絶対にやってはいけないことだなーと思います。結婚、出世、など人生のビッグイベントは様々場面で訪れますし、友人に起こっていることが自分にも起きるとは限りません。そうなった時に、同じように、「こうすべき」という考え方に固執してしまうと、それが実現しなかった時に、「こんなはずじゃなかったのにな」と自分を追い詰めてしまうことになります。




「当たり前のように思うことはすべて、他の人やテレビ、メディアから刷り込まれたモノで、それが自分にとって本当に正しいかどうかは別問題」です。使い古されたフレーズではありますが、コレは本当に大事です。自分の中の「常識」一つ一つ、それが本当自分にとって意味があるかをきちんと見極めて、不要な常識は捨てる努力をして下さい。意識して努力し続けると、いつかそれが無意識にできるようになっていきます。




いかがでしたでしょうか??
これからも、とりあえず主催が飽きるまでは、のんびり楽しく読書会を開催していきたいなーと思っていますので、ご興味のある方はぜひ遊びに来てください。

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