~11/15 読書会開催記録~

最近、「読書会は開催場所ごとに紹介される本のジャンルは違うんですか?」というご質問をよく受けるので、この場を借りて回答します!


ぶっちゃけ場所というより日によります!(笑)

回答になっていないかもしれませんが、実際毎回バラバラです。ただ今まで100回以上開催してきた経歴をたどってみると、ある程度傾向はあります。


当読書会は主に中目黒と神保町で実施していますが、中目黒は比較的女性の参加が多く、かつ小説を好む方が多いです。ただしIT系の方や起業家の方も多く参加されるので、ビジネス書の割合もそれなりにあります。逆に神保町は付近に大手町や飯田橋といったビジネス街が多いためか、男女問わずビジネス書の割合が高めです。毎回参加者のカラーも全く異なるので、主催側も飽きることなく楽しませていただいています。


余談はここまでにして、いつもの紹介された本の紹介に移ります!(笑)



1.男の条件  著:永松 茂久

突然ですが、「良い男」の条件って何でしょうか?(特に女性の意見を(笑))


・清潔感がある

・連絡をマメにしてくれる

・仕事ができる

・清潔感がある


どうでしょうか?見る限り、すでにもう世間で出回っている条件ではないですか?

不潔な男性って日本人では割と少ないと思いますし、すぐに改善できる部分です。また現代の男性はSNSの発達もあってか連絡もそこそこマメで基本的に優しいのではないでしょうか。本書ではそんな「量産的な良い男」ではなく、本物の「いい男」の条件と特徴が紹介されています。それはただ単に”モテる男の条件”ではなく、もっと高みに位置する”一流の男”の条件です。


「男の条件」とあるので、男性向けの本かと思いきや、実はこの本、女性にも大人気なんです。婚活や恋活をする女性にとって、「良い男」の条件を知ることは大切なんです(笑)。どういう男を選ぶべきなのか?という一種のバイブル的に本書を手に取る方が多いそうです。


今回は、本書で紹介されている「良い男」の条件を何点か抜粋して共有したいと思います。



(1) ストイックで常に高い目標を意識している


魅力のある男性の要素の大きな部分を占める、「自信」。この自信を手に入れるためには、常にいつも目標設定を明確にしていて常に具体的な期間年齢のリミットを掲げて自分にプレッシャーを与えています。プレッシャーの中でも悔過を出すという経験を積むことです。誰かに言われてやるのではなく自発的にプレッシャーをかけて楽しめるくらいがベストです。自分にストイックでコツコツ頑張る男性を見ると女性はつい応援したくなってしまうものです。



常に目標を掲げているから、ぶれない限り、その通りの言葉の意味が常に頭にあるので、成功するイメージができています。つまり、その分自信を持っていられるのです。



(2) 愚痴を言わない


「あの上司腹立つ。あの人さえいなければ」「なんで俺人事なんだよ。マーケティングの方が絶対楽しいし花形だろ。」こんな会話ばかりしている上司のもとにはならないと思いますね、


華金の飲み屋で夜な夜なアルコールに身を任せて気分上々になっても、口から出るのは上司の悪口や会社の環境の不満。本物の「いい男」は絶対に愚痴りません。自分が任された仕事に多少の不満を感じたとしても我慢強く耐えて自分の望む方向、成し遂げたいことに持っていけるよう努力を重ねます。自分の置かれている環境のせいに決してせず愚痴を漏らさず目の前にことにひたすら集中することが大切だと知っているし、行動にも移すことができるのです。愚痴るばかりでは「器の小さい男」認定をされてしまいます。



(3) 誰にでも平等


いい男は人種立場を問わず、誰にでも平等に接します。上司の前だけ頭をペコペコ下げ、部下の前で罵ったりも絶対しません。会社内でイベントのコミュニティ、あらゆる場所で男女、年齢問わず同じ態度で接します

例えば、何かのイベントでフリーで人と話す時に、一人でいる人に対して自ら話しかけて、イベント全体を楽しませようという意識があります。立場を問わず、誠心誠意向き合うのがいい男ということではないでしょうか。差別が態度に出やすい方は、常に意識してみると良いと思います。




(4) 損得で考えない、見返りを求めない


「なんで俺がいつもおごらないといけないんだよ。」

「なんでこの人から仕事振られなきゃいけなんだよ、ありえねぇ」


自分が相手にこれだけ時間を避けたのに。相手のためを思ってたくさん色んなことをしてきたのになんで相手から何も返ってこないんだろうって辛くなることってありますよね?世の中「ギブ アンド テイク」と言うけれど、”テイク”はそうすぐに手に入れられないもの。忘れた頃に返ってくるんです。形を変え、人を変え、時間を超えてようやく自分の元に返ってくるという法則があるのです。



いい男は見返りなんて考えず、人に与えることに楽しさを見出します。結果、最終的に女性から「ここまで私のためを思って彼は行動をしてくれてる。彼を支えよう」と信頼感と本当の愛情をテイクする運命にあるのです。




(5) 本当に辛い思いをいっぱいしてきた、苦労してきた


しんどい思いって誰もが経験したくないなって思いがちではないでしょうか?しかし本当にモテるいい男はどこか影を感じさせるんです。影のある人は過去に何か辛い経験をしたとか、背負いきれないものを背負っていそうな人たちが多いといえます。

例えば、過去に大好きな彼女に世にも不幸な振られ方をしたとか、若くして大切な人を亡くした、大きな挫折を味わったなど、悲しい過去を多く背負っている男性ほど、自分が傷ついた経験があるから、他人の失敗だったりダメなところを許せる広い心を持っている人が多くなります。相手の傷ついた気持ちをより理解できるから、他人の良い面も悪い面も受け入れる度量があるんです。苦労してきたからこそ生まれるものが「心の余裕」です。心の余裕を常に持って、周りを受け入れる度量を持ちたいですね。


2.イシューからはじめよ 著:安宅和人


マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の著者が書く名著中の名著で、問題解決を生業としている人には必読の一冊です。なんとなく自分の中で行っていたプロセスがくっきり、はっきりシンプルに纏められています。問題解決を生業とするならまさに教科書になりえる本ですね。


おおまかなまとめとしては、



1.まず、重要なイシューを見つける



2.イシューを細かく分解してサブイシューの集まりにする



3.サブイシューにそれぞれの仮説を立てる



4.それぞれの仮説を裏づけるフレームワークを用意する



5.それをストーリーに落とし込む


といった具合です。ただし、そもそも、イシューとはなにかというと、「問題解決するための課題」のことである。問題がある。→問題を解決したい→それはどんな問題か→どのように解決するのか?の「どんな問題」にあたる部分と理解するとわかりやすいです。


そして「どんな問題」かの精度が高ければ高いほどよく、「どのように解決」するかの精度が高ければ高いほど良いのです。この2つの精度の高さによって価値の高い仕事か否かが変わります。「どんな問題」かのイシューの見極めが最も重要で、そこからそれを解決する解決方法を考えることで最短で価値の高い仕事をすることができます。では、どのようにイシューを見極めるのか


それは、「解く」まえに「見極める」ということ。強引でもよいから仮説を立て、〈何を〉〈どう〉〈どこ〉を使うかを検討し、とにかく言語化する。良いイシューは深い仮説から生まれると著者は述べています。




良い仮説を作るにはまず、常識というバイアスがかかっていることが多いのでそのバイアスを壊す必要がある。また、ありふれた問題に見えてもそれを解く方法がまだないときがある。他人には解けても自分にはまだ解けない問題もあるという認識を持っておくことが大切です。仮説を立てるためには素材をあつめなければならないのですが、ここで重要なのは、バイアスがない「一次情報」を集めることです。




次に実際の解決方法を考えます。まずは、優先順位順にならんだ小さな課題にそれぞれ仮説を立てます。仮説を立てたらフレームワークを使いますが、漏れ、ダブりがある状態ではダメです。



最後に、ストーリーラインに落とし込みをします。ここでいうストーリーラインとは、分解したイシューをもとにストーリーを組み立てることを言います。

1 必要な問題意識・前提となる知識の共有

2 カギとなるイシュー、サブイシューの明確化

3 それぞれのサブイシューについての検討結果

4 それらを総合した意味合いの整理


データがとれてから分析をするのではなく、予めどんなデータがほしいのかについてストーリーラインをもとに整理しておくことです。


いかがでしたでしょうか?比較的難解なビジネス書から、児童書、写真集に至るまであらゆるジャンルの本を当読書会では紹介されています。なかなか普段人に自分の愛読書について話す機会はそうそうないと思いますので、興味のある方はぜひ一度遊びに来てください!

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