~7/15 読書会開催記録~
本日は雨の中☔、5名で開催させて頂きました!ありがとうございました。来週くらいまで雨模様が続くみたいですが、それ以降は真夏に入っていくみたいですね。
当読書会はビジネス書の割合が高いのですが、今回はたまたま全員小説をお持ちいただいた非常に珍しい日でした。主催メンバーは小説はあまり読まない傾向があるので、普段あまり触れないジャンルの本や、小説独特の読み方等を学ぶ良い機会になりました。今回は小説の内容を紹介する流れの中で広がったテーマについて報告していきます。
1.内部闘争、内部政治の恐ろしさ(クライマーズハイ)
私たちのような若い世代で、社会に出て間もない人にとってはあまり現実味のある話ではないかもしれませんが、特に日本型の大企業では当たり前にあることだと思います。政治面、出世競争、情報操作など、生き残るために企業内部で繰り広げられていることは思ったよりえげつないものです。また外にでないのです。
大企業であれば、企業の中で役職などのカーストがあるのももちろん、部署単位でも格差があります。また企業の上には中央省庁があり、その上には政府があります。そしてその上にはアメリカや中国など外交上の問題があって…といったように、個人の力ではどうしようもない力関係というものは存在するものです。やりがいを持って規模の大きいプロジェクトをやるために大企業に入った!という場合でも、見えない力関係によりどうしても身動きできないということはどの会社にもあることで、それをやるせないと思いながらも続けるのか、また別の道を探すのかということは、私たち個人の自由なのです。
2.死ぬことと生きること(命売ります)
「死」について考えるというのはよくあるテーマではあり、子供のころに死について考えた方は多いのではないでしょうか(笑)。しかし社会に出ると目の前のことに集中したり、苦しいことも悲しいことも絶え間なく起こる中で死について考えたりすることはなくなっていくと思います。今回紹介された「命売ります」で「死にたいと願えるということは、本当は生きたいといことの何よりの証拠だ」という話題になり、深いなと感じました。本当に死にたい人は、死にたいという願望さえ抱くことはないという意味です。
個人的には、今を精一杯生きていたいタイプの人間なので、あまり死んだらということは普段考えることはないのですが、人間いつかは死ぬんだという終わりを意識することは心がけたいと思っています。やりたいことは全てやった人生にしたいですし、後悔はしたくないというのは誰もが共通しているのではないでしょうか。「終わりを意識しつつ、今に意識を注ぐ」ことが自分の死に対しての向き合い方の一つだと思っています。
3.発達障害の子供はIQが高い
「TED」等でも有名ですが、世界一の天才ともいわれているジェイク君のストーリー、とりわけそのお母さんの語り口で構成されている本です。発達障害の子供はとてつもなくIQが高いと言われています。天下の東京大学医学部の教授や医師の約3割は発達障害やアスペルガー症候群を持っていたと言われています。「何かが欠けている」ということは決して悪いことではないのです。人間はよくできていて、どこかが欠けている場合は他の部分で補って懸命に生きていくことができるようになっているそうです。目が見えない人が、耳や鼻は常人よりも遥かに利くという話もよく耳にするのはそのためです。自分に弱点があるなと感じている人は、それをどう補うかを考えて、あとは先ほどの人間の摂理に従えば、思ったより問題なく進む。それくらい楽観的で良いと思います。
今回は小説の内容から若干哲学や人生観、倫理観の話になり、普段ビジネス書が多い日とはまた違った話題展開があって面白かったと思います。自分のお気に入りでどうしても紹介してみたい本があるという方はぜひ一度ご参加下さい。